(株)ティラドの外国人雇い止めを撤回/名古屋ふれあいユニオン

今年10月、自動車ラジエターの大手、株式会社ティラド・名古屋製作所で、フィリピン人契約社員(約40人在籍)に対し、無期転換申込の権利が発生する5年が来たら雇い止めするという説明がなされ、年内にその対象となる8名に対し雇い止め通告と退職同意書へのサインが求めれていた。

この会社の決定に疑問を持った3名の労働者が名古屋ふれあいユニオンに加入し、愛知県労働局・雇用環境均等部に対し、労働契約法に沿った助言指導を求めた。担当した職員の方も会社のやり方は明らかにおかしいと、その場で会社に連絡をとっていただいた。

そして、11月21日、当ユニオンから会社に対し、(1)雇い止め通告の撤回、(2)無期転換の申込をした場合速やかに無期転換すること、(3)今後無期転換ルール回避の為の雇い止めをしないこと、を求める団体交渉の開催を申し入れた。これに対し27日会社より、組合の要求を全て受け入れる旨の回答を得るという成果を得ることができた。そして29日には当労組組合員に対し契約更新の書類が手交された。

今回の雇い止め撤回の成果を受けて、2名が新たに組合に加入した。
今後さらに組合員を拡大し、全ての契約社員の雇用の安定と労働条件の向上に向けて前進していきたい。

亀山工場で外国人千人雇い止め/ユニオンみえ

シャープの亀山工場(三重県亀山市)で働いていた日系外国人作業員のうち千人
が、今年に入り雇い止めされたことが30日、シャープの3次下請け会社で雇用主の
「トラストライン」(亀山市)への取材で分かった。ごく短期の契約更新が繰り返さ
れてきたが、シャープ側の生産縮小の影響で更新されなかったとみられる。不安定な
外国人労働者の実態が浮き彫りになった。

 下請け会社に法令違反が相次いでいるとして支援する弁護士らが22日、三重労働
局に告発状を提出した。

 労働組合「ユニオンみえ」には雇い止めされた外国人からの相談が相次ぎ、約40
人が加入した。神部紅書記次長は「立場の弱い外国人を使い捨てている」と批判。三
重労働局の担当者は「春ごろから相談が殺到した」と話している。

 トラスト社の担当者は「シャープの都合で仕事が減り、10月までにトラスト社だ
けで約400人が辞めた。他の3次下請け3社と合わせ、雇い止めは約千人に上る」
と説明している。

 担当者によるとトラスト社も含めた4社は、シャープの2次下請け会社の要請を受
け、4~5年前からポルトガル語の求人誌などで作業員を募集。昨年末のピーク時に
は日系ブラジル人やペルー人ら約2千人を雇い、亀山工場に送り込んでいた。

 シャープの減産に備え短期の雇用契約を結んでおり、5月の大型連休前後が雇い止
めのピークだった。現在、トラスト社が雇用しているのは約100人。他の3社に雇
われている人はいないという。

 シャープの広報担当者は「工場の作業員とは直接雇用契約を結んでいない。雇い止
めにコメントする立場にない」としている。亀山工場では液晶ディスプレーを生産し
ている。

 外国人労働者問題に詳しい四方久寛弁護士によると、外国人作業員の募集や労務管
理は専門の下請け会社が担い、悪質な業者が入り込むこともあるという。「外国人労
働者の受け入れ拡大が議論されているが、まずは雇用環境を整えるべきだ」と訴えて
いる。
(2018年11月30日 07:40記事提供:共同通信)

メトロコマース労働契約法20条裁判・東京高裁・結審へ/全国一般東京 東部労組

11/19 東部労組メトロコマース支部 非正規差別なくせ裁判結審の行動にご参加を!

東京メトロ駅売店の非正規労働者でつくる全国一般東京東部労組メトロコマース支部
が正社員との賃金差別をなくすために闘っている裁判の控訴審が11月19日に東京高裁
で結審を迎えます。

当日は裁判所に対して非正規差別を許さない公正な判決を出すよう求めるため、裁判
所前でのアピール行動、法廷での支援傍聴、議員会館での報告集会を行います。みな
さんのご参加をよろしくお願いいたします。

2014年5月に始まった同支部の裁判闘争は、同じ駅売店で同じ仕事をしているにもか
かわらず正社員と著しい賃金差別を受けている非正規労働者が労働契約法20条を「武
器」に会社を訴えたものです。

裁判の過程で、非正規労働者が差別によっていかに生活と尊厳を傷つけられているか
が明らかになりました。しかし、2017年3月に東京地裁は非正規差別を容認する不当
判決を言い渡しました。

その後、同支部は東京高裁に控訴するとともに、多くの仲間とともに様々な大衆行動
に取り組みました。非正規差別の撤廃を求める声は社会的に広がっています。

非正規労働者は賃金が低くても仕方ないと決めつけた東京地裁の不当判決は約2000万
人の非正規労働者にとって怒りと憎しみの的となっています。東京高裁が再び差別追
認の判決を出すことは絶対に許されません。

11月19日の裁判では結審にあたって組合側原告と弁護団から意見陳述します。そのう
えで結審すれば、判決日が決まる予定です。

今こそ私たちは「非正規労働者への差別をやめろ!」の声を強く上げていかなければ
なりません。非正規差別を徹底糾弾し、裁判所に正義の判決を出させ、全国の非正規
労働者にともに立ち上がるよう呼びかけるため、東部労組メトロコマース支部の控訴
審結審の行動に結集してください!

【東京東部労組メトロコマース支部 非正規差別なくせ裁判控訴審結審の行動】

■ 日時:2018年11月19日(月)

・11:30~12:30 東京高裁正門前アピール行動

・13:30~ 法廷での支援傍聴(東京高裁812号法廷)

・裁判終了後 参議院議員会館B104で報告集会(裁判所から徒歩で移動します)

※ 雨天決行
※ 労働組合の方はできるだけ旗を持ってご参集ください。