新型コロナウイルス  労働・雇用ホットラインの報告/ひょうごユニオン

ひょうごユニオンは、兵庫県パートユニオンネッワーク・NPO法人ひょうご働く人の相談室・NPO法人ひょうご労働安全衛生センターと共同で、3月6日に「新型ウイルス 労働・雇用ホットライン」開設しました。

事前に神戸新聞・朝日新聞・毎日新聞で紹介され、ホットライン当日は、NHK・朝日テレビ・関西テレビ・毎日放送・読売テレビ・サンテレビのカメラが並ぶ中でホットラインがスタートしました。各放送局がお昼のニュースや夕方のニュースで流され、18時時点で51件の相談が寄せられました。

相談内容の要旨は別紙の通りですが、特徴的な相談を紹介すると

① 学校の一斉休校の関係

  1. 学校給食の調理員さんが自宅待機を命じられたが、その後何の連絡もない。
  2. 学校給食の調理員だが、子どもに小学生がいる人は休業補償がされる。正社員は、別の仕事を保障される。非正規で小学生のこどもがいない場合は、何の補償もない。
  3. シルバー人材センターから学校の開放の業務についていたが、来なくてもよいと言われた。
  4. フリーランスだが、子どもが休校で支援するため、仕事ができないが、休業補償はないのか。
  5. 休校の影響で学童ホームが朝8時からオープンされ、突然のことで、指導員はへとへとになっている。また、消毒やマスクなどは自分で準備するよういわれる。
  6. 学童ホームで働いているが、朝から仕事になった。子どもや学校が休みで、休みたいが、補償はどうなるのか。
  • 採用が決まっていたが、3月に出勤すると、会社には誰もいなかった。本社に連絡するも連絡がつかない。雇用保険は継続できるのか。
  • 派遣労働者だが、イベントの中止などで仕事がない。休業補償はあるのか。
  • 個人請負の場合は休業補償がなされないのか。
  • ファミリーレストラン・ホテルなど、サービス業の経営悪化により事業の継続が困難になった経営者からの支援を求める声。
  • 飲食店、予約がキャンセルされ、客もほとんど来なくなった。
  • 介護施設だが、マスクが配布されない。自前で買ってきたが、今はどこでも買えない。
  • 大手スーパー。お客さんに販売するマスクはあるが、従業員には配布してくれない。感染してもこっそり会社に教えてほしい。
  • 咳や熱が続くが、自分が感染していないか心配だという相談も寄せられ、保健所など。

などの相談が寄せられました。

  1. 一斉休校が開始され一週間ですが、学校現場や学童ホームの混乱や、親の休業を巡る問題が噴出する可能性がある。
  2. あらゆるイベントなどの自粛などで、飲食店をはじめサービス業で経悪化が進んでいる。今後、働く人々からは派遣労働者や請負の人々から休場の訴えがあった。
  3. 事業者から経営がもたないなど融資や支援を求める声が複数あった。
  4. 今後、流通の停滞などによる製造業も含む収益の悪化で働く人々に対する雇用問題が発生する可能性がある。

以上のことから、企業に対する抜本的な支援は当然のこと、労働者・フリーランス、小学生の子どもがいる、いないに関わらず、広く生活支援をすることが緊急に求められている。

ひょうごユニオンでは県下のユニオンの力を合わせ、組織化も視野にいれて取り組んでいく。

ユニオン全国同時アクション⑤/大阪

2月24日、コミュニティ・ユニオン関西ネットは、JR天王寺ー近鉄阿倍野の連絡歩道橋、JR天満橋駅頭で、「最低賃金全国一律!1500円!」を訴える街頭行動を行いました。

関西ネット加盟のユニオンから20名が参加し、「お札チラシ」を配布し、バナーを掲げてマイク情宣を行い、用意したチラシ500部をすべて配布できました。

情宣活動では、チラシは受け取らないまでも横断幕をじっくり見ながら歩ゆく人も多く、受け取ったチラシを面白がって見てくれる人もいました。

やはり「手取り」「可処分所得」の額については、気になる人は多いと感じられます。

ただ、最低賃金がどのようにして決定するのかは、ごく普通の働く人々は意識していないのでは、とも感じられました。

働く人々の、そして労働組合の力が最低賃金を決めるということを、さらにアピールし、多くの人々の気持ちと願いを集めたいと思った行動でした。

〈コミュニオン・ユニオン関西ネットワーク 笠井弘子〉

ユニオン全国同時アクション①/京都

きょうとユニオンとユニオンネット京都は、2月21日、京都駅前・京都タワー下で「最低賃金アップ・全国一律最賃1500円!」を訴える宣伝行動を行いました。

参加者は、きょうとユニオン・ユニオンネット京都から10名。

統一バナーと、ユニオンで自作したオリジナルの「近畿地方最低賃金一覧」バナーを掲示し、「お札ビラ」を配布しつつ、「都道府県ごとで最低賃金が違うのはおかしい」「同じ仕事をしているのに、働く場所が異なるだけで最低賃金=手取り賃金が変わることは不合理」「よりよい暮らしと働き方のために、最低賃金を上げることを求めるのは重要」とのアピールを行いました。

平日夕方の駅頭には、正規非正規、様々な労働者が行き交います。
また、アルバイトが必須となっている高校生や大学生も多く通行します。

残念ながらビラの受け取りはあまり良くはありませんでしたが、「近畿地方の最賃一覧」バナーは、じっくり見てくれる人(若い人に多かった)が、結構ありました。

チラシを配布しつつ思ったのですが、「最低賃金は政府が一方的に決めるから」と思っている人が多いということです。
労働者・労働組合の働きかけがまったくもって意識されていないことを改めて感じました。

「そんな金、どこにあるねん!アホか!」と暴言を吐いて足早に立ち去るオッサンもいましたが(毎回こういう人はいますが)、こういう人にこそ届くアピールが重要ではないかと思っています。

関西ネットでは24日に大阪の2ヶ所でキャンペーン活動を行います。これについては改めてご報告します。

〈きょうとユニオン委員長 笠井弘子〉