新型コロナ関連/①便乗会社解散②非常勤手話通訳者の事業団、市要求/よこはまシティユニオン

新型コロナ関連の取り組みをふたつ報告します。

①コロナ便乗会社解散

交渉中の投資顧問会社で、「コロナ便乗会社解散・全員解雇」が強行されようとしています。

せっかく昨年再雇用労働者の賃下げを回復させたのに・・・。

5/19の団交で会社および経営者の個人資産も含む会計資料を要求し、提供を前提とした団交を継続、5月末の強行解散を阻止して1ヶ月先延べさせています。

②非常勤手話通訳者/事業団、市に対して要求書

コロナ対策の記者会見等で手話通訳が注目されました。手話通訳派遣制度の仕組みを理解していないとわかりづらい(しかも地域によってかなり異なる)のですが、添付のような(添付資料は全国ネットのメールをご確認ください)要求をしています。

個人タクシー世田谷第三職員支部の争議が勝利解決/東京東部労組

全国一般東京東部労組個人タクシー協同組合世田谷第三職員支部の闘いで、職員に不 当の限りを尽くしてきた使用者を職場から放逐し、新たに就任した使用者との交渉で 職員の要求が認められたため、労組は5月11日、合意書に調印しました。

無期限ストライキをはじめとする労働者の団結と闘いによる勝利です!全国から支援 カンパを寄せてくれたみなさん、抗議行動に参加してくれたみなさん、本当にありが とうございました!

同支部の労働争議は、朝貝支部委員長の今年3月からの定年再雇用をめぐり使用者側 が一方的に勤務日を週3日に減らし半額の賃金でしか雇わないという不当な条件を押 しつけてきたことや、組合員への不当労働行為に使用者が一向に反省を示さないこと などから勃発しました。

同支部の職員2人は「生活できる再雇用条件を示せ」などの要求を掲げ、時限ストラ イキや抗議行動などを闘い、3月5日からは無期限ストライキに突入していました。 2人を支えようと全国各地から多額の支援カンパが寄せられ、支援決起集会にも多く の労働者が駆けつけてくれました。

こうした闘いの中で、2人が雇用されている東京都個人タクシー協同組合世田谷第三 支部において総会の役員選挙が今月上旬に行われ、使用者側の全員が立候補を断念せ ざるをえないという事態に追い込みました。つまりパワハラや不当労働行為をくり返 してきた悪らつな使用者たちが総退陣し、使用者たる地位を追われ、職場から放逐さ れたということです。 そこで職員2人は新たに就任した使用者とただちに交渉し、主に以下の内容で合意に 達しました。

  1. 使用者は、朝貝支部委員長の定年再雇用について、前の使用者が押し付けた週3 日勤務・賃金半額という雇用条件を全面的に撤回し、新たに週5日勤務・現状の賃金 の8割6分相当(基本給が7割、諸手当は現状通り)で雇用契約を締結する。賞与に ついても従来の7割相当を支給する。
  2. 使用者は、朝貝支部委員長に対して前の使用者が通告した懲戒処分を全面的に撤 回し、その旨を事務所内に掲示する。
  3. 使用者は、朝貝支部委員長に対して前の使用者が退職金を10%削減した行為は 不当なものであると認めて全面的に撤回し、速やかに減額分を支給する。
  4. 使用者は、前の使用者が組合員に対して行った言動が不当労働行為であったと認 め、その言動を撤回するとともに遺憾の意を表明し、今後は使用者としてそのような 行為がないよう努める。
  5. 使用者は、前の使用者が職員に対して行ってきたパワハラと思われる言動につい て遺憾の意を表明し、今後は良好な職場環境を作るよう努める。

生活できる定年再雇用の条件を勝ち取り、使用者による不当な懲戒処分や退職金削 減、不当労働行為の言動もすべて撤回させることができました。これらの合意を踏ま えて、職員2人は67日間に及んだ無期限ストライキを解除し、5月11日の始業時 間から就労に復帰しました。 団結して闘えば労働者の生活と権利を守ることができると2人の闘いは証明しまし た。

この争議勝利は2人だけの勝利ではなく、寄って集って(よってたかって)争議 をともに闘ってきたすべての労働者の勝利です。 ご支援いただいたみなさん、本当にありがとうございます!全国各地から寄せられた 争議支援カンパは全額、2人の生活と闘いを支えるために活用させていただきまし た。これをもってカンパの呼びかけは終了させていただきます。

今後も2人は労働者の生活と権利を守っていくため、引き続き奮闘していく決意で す。ともに頑張りましょう!

大丸で働く中国語通訳の派遣労働者、コロナで雇止め/札幌地域労組

「大丸で働く中国語通訳の派遣労働者、コロナで雇止め」

新型コロナウイルスによる世界全体の経済危機

新型コロナウイルス感染症の流行は世界的に広がっています。収束に向かう国も出始めていますが、少なくとも日本では 外出自粛の傾向はしばらく続くでしょう。リーマンショック以来の不況が予想され、誰にとっても不安な時期です。

■22日前の解雇予告
北島夏実 (仮名 )さんは大丸 札幌店 の資生堂で、中国語の通訳として3カ月の派
遣契約を10回更新し、2年以上働いてきました。新型コロナウイルスの影響で1月から2月にかけて訪日外国人は激減、国内の客も減りました。

そして4月の頭に 、彼女は突然月末での雇止めを宣告されたのです。それまで2年以上に渡って会社で働いてきていても、首を切られるのは一瞬です。

一方で、正社員の雇用は守られています。これを身分差別と言わずになんと言うのでしょうか。

たった22日前に雇止めを宣告された彼女はこの経済危機の中でどうやって次の生
活の見通しを立てればいいのでしょうか?会社には、雇用の形に係わらず、従業員の生活を保障する社会的な義務があるはずです。

■人間の使い捨てを許すな
労働者である前にひとりの人間です。人間の使い捨てを許してはいけません。
大丸松坂屋グループ系列の派遣会社である株式会社ディンプルには4月24日付の
内容証明で団体交渉の申し入れを行い、雇止めの撤回と国の支援策を利用しながらの雇用継続を求めています。