田井自動車の闘いが高校教科書に/札幌地域労組

約6年前に闘った札幌地域労組田井自動車支部のストライキの様子が、高校の現代社会の教科書(第一学習者)に載りました。
「スト決行中」の看板や横断幕の位置は、写真や映像をかなり意識して配置したのですが、その効果がありました。若者がストに立ち上がった様子を地元のHTBテレビのニュース番組「いちおし」が映像化した7分間の特集番組は、その後、あちこちの学習会で大活躍しました。

このストライキのあと、田井自動車の経営者はスト参加者だけボーナスをゼロにするという弾圧をかけてきました。私は勝利を確信しました。とはいえ、当事者の組合員にしてみたら大変な不安だったと思います(この弾圧で24名中、5名が脱退)。

その後出された、労働委員会での勝利命令と実効確保措置勧告は、並行していた3つの裁判闘争をさらに有利に進め、その結果、会社側はついに白旗を上げ、T代理人は解任されました。

現在、社長一族は経営から退き、田井自動車は消防車製造大手のモリタ傘下で事業を継続しています。組合結成以前は「固定残業制」でごまかされていた残業代ですが、今では残業した分だけちゃんと支給される職場になりました。
門前で立ち止まっていた日本国憲法や労働基準法を、まさに工場の中に持ち込んだ闘いでした。

この闘いに駆けつけて下さった地域の労働組合や、いっぱい記事を書いてくださった記者の皆さんに改めて感謝!〈札幌地域労組副執行委員長 鈴木一〉

解雇無効を勝ち取る!/よこはまシティユニオン

組合員、解雇無効を勝ち取る!
カウザルギー労災の損害賠償も獲得!(3/8横浜地裁判決)

組合員は、2006年7月に鋼材興業㈱でクレーン作業中に労災事故にあい、カウ
ザルギー(疼痛障害)を発症。2015年3月には解雇されたため、労災の損害賠償と解
雇無効を求めて裁判を闘ってきました。
3月8日、横浜地裁は、会社の請求を退け、解雇は無効であると認め、会社に対し、
賃金のバックペイと労災の損害賠償金を支払うよう命じました。
ユニオンは、組合員の職場復帰に向け、団交開催を要求していますが、会社から
今だ回答がありません。会社の対応により今後の行動を提起しますので、引き続きご
支援よろしくお願いします。

◆組合員より/皆さん、傍聴に来てくださり、ありがとうございます。今日は良い
判決をもらうことができましたが、まだ確定したわけではありませんし、会社の対応
も分かりません。でも、ここまできたら、乗り掛かった船だと思い、最後まで頑張り
ますので、これからもご支援よろしくお願いします。

最低賃金引上げ街頭行動/ユニオンみえ

3月3日(土)、津市の三重県総合文化会館の入口で最賃引上げキャンペーンを行った。ユニオンカーを横付けにして、10人程の組合員が黄色のジャケットを着て、通行人らにチラシ配りをした。
興味をもった人にはシールを渡して、最賃820円(三重県の最賃時給額)から1,500円までの4段階で求める希望額を選択してもらうアンケートに参加してもらった。
見込みが少し外れて通行人が意外に少なかったが、1時間程の宣伝でチラシは100枚捌け、アンケート参加者は17名で半分以上の9名が最賃時給1,500円を希望する欄にシールを貼った。
ユニオンみえでは、これまで津の駅前でキャンペーンを行ってきたが、人が集まりやすい場所がなかなか見つからない。今回は県の総合文化会館の入口を狙ってみたが、期待するほどの人通りがなかった。色んな場所を考えて、これからも最賃キャンペーンの機会を試していきたい。