無期転換ホットライン報告/ひょうご労働法律センター

2月3、4日に「ひょうご労働法律センター」主催で、無期転換のホットラインを開設しました。

 相談件数は少なかったのですが、問題点は多いと感じましたので、参考までに相談内容を添付します。
神戸地区労の宇野議長の感想も以下に貼り付けます。〈神戸ワーカーズユニオン書記長 木村〉

 2日間合計で7件の相談があり、数として多いとは言えないものの、テレビ報道がなかったことなどを考えると、反響は小さくなかったのではないかと思います。

 また、企業としては労働側よりはるかに早く、「無期転換“阻止”対策」を進めており、法律上は問題がないように体裁を整えているようです。労働側がこれにどう対抗するのかが強く求められていると感じました。これは、企業側がそれなりの準備と対策を進めるなか、無期転換をめぐる問題に不安を抱え、また雇止めを通告されて「何とかならないか」ともがいている有期雇用労働者は少なくない、ということではないでしょうか。

 2日目の4件目の相談者は、「正社員だけが対象の労働組合はアテにならない」とも述べていました。この指摘が実際の当該企業の労働組合の実態を示しているかどうかは分かりませんが、労働組合としての対応が企業の後手に回っているということは否めません。同時に、「アテにならない」と言いながら、労働組合が出て来るということは、自分一人ではどうにもできないなかで、「労働組合としてもっと頑張ってくれたらなんとかなるのでは」、「労働組合に何とかしてほしい」という思いの裏返しではないかとも感じます。

「3%賃上げ春闘」が喧伝されるなか、あまり大きくは取り上げられていませんが、労働組合にとって無期転換を巡る攻防は、2018年春闘の大きな課題ではないかと感じました。

無期転換潜脱目的での女性医師雇い止め/不当労申立/よこはまシティユニオン

横浜旭中央総合病院に勤務する女性医師(ユニよこ組合員)が雇い止め解雇予告された件で、ユニよこは、1/15に神奈川県労働委員会に不当労救済申し立てを行いました。

第1回期日は2/28(水)10時~となりました。

多くの皆さまの傍聴ご支援をよろしくお願いいたします。

経営者の組合に対する損害賠償請求、すべて棄却/ヒロジ調剤薬局/名古屋ふれあいユニオン

薬局(ヒロジ調剤薬局)経営者による解雇撤回・パワハラへの謝罪を求めた団体交渉が平成22年2月に終了後も、退職した名古屋ふれあいユニオンのメンバーにいやがらせを続けてきた経営者に対し、その解決のために同ユニオンが改めて団体交渉を申し入れました。

 これを同経営者が「不法行為」である、としてユニオンを相手に損害賠償を名古屋地方裁判所に請求した裁判について、1月26日、経営者の主張がすべて退けられ、当ユニオン全面勝利の判決が言い渡されました。
 経営者が協定書を守らずに組合員にいやがらせを続けていることをやめさせるユニオンの活動について「不法行為」だとする経営者の主張が裁判所により退けられたのは至極当然のことです。今後も同経営者のいやがらせを止めさせ責任を問う取り組み
を続けていく決意です。

※経営者の裁判提訴の背景には、二回目の団交申し入れが労働者が退職してから数年経ってからであったこと等を理由に、労働委員会で経営者の団体交渉応諾義務が認定されなかった経緯があります。
〈名古屋ふれあいユニオン委員長 浅野〉