〈名古屋ふれあいユニオン委員長 鶴丸周一郎〉
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■韓国ワイパー労働者の闘いにご注目ください!■
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今月9日から20日にかけ、デンソーのグループ会社・韓国ワイパーで働いてきた労働者の第三次訪日闘争団が、デンソーやトヨタ自動車に対し問題解決を求める要請行動を行いました。
今回の訪日闘争はトヨタ自動車とデンソーそれぞれの株主総会に合わせて行われたもので、多くの株主にビラを手渡したほか、刈谷や名古屋でも多くの市民に宣伝しました。
ユルトン(律動)をはじめ、闘争団のたたかいには学ぶべきところも多かったです。
以下、事件の注目すべき点などをいくつかあげておきます。
(1)労働協約を無視した清算と解雇
昨年7月、会社は赤字を理由に清算を決定、今年に入り労働者約300人に対し解雇を通知しました。
労働組合と会社は、2021年に結んだ労働協約の中で、清算する時には労働組合との合意が必要であることや雇用を守ることを約束していました。
それにもかかわらず、会社はこの約束を全く無視して会社清算・解雇を強行しようとしています。
(2)警察の介入・衝突
今年3月15日には、会社が工場設備の搬出を強行し、その際には警察権力の介入もありました。
組合員209人が24時間体制で守っている工場に700人以上の警察官が押し寄せ、多くの労働者が負傷し、精神的にも大きなショックを受けました。
(3)組合つぶしの疑い
会社が清算・解雇を強行しようとしている理由は、「組合つぶし」であると当該組合員らは言います。
韓国ワイパーに労働組合ができたのは約5年前で、それ以降、組合は会社に対し、しっかり要求を掲げ、実際に成果を勝ち取ってきました。
この闘う組合をつぶすため、会社は清算に向けた計画を進めていたのではないかとのことです。
(4)今後の予定など
近日中に大詰めの交渉が予定されています。この交渉の内容次第で、組合員はさらに闘争を拡大していきます。
第三次闘争団はいったんここで訪日闘争を終了しますが、今後闘争を拡大する際には、全国の皆さんのご支援をよろしくお願いします。
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