きょうとユニオン30周年記念シンポジウム&レセプション
多数のご参加と心強い多くのメッセージに心より御礼申し上げます
6月10日、きょうとユニオン設立30周年を記念するシンポジウムをキャンパスプラザ京都にて開催しました。
シンポジウムでは玉井委員長の挨拶の後、跡見学園女子大学の禿(かむろ)あや美先生、塩見卓也弁護士、中岡基明副委員長(全労協事務局長)からお話をいただきました。
禿さんは、格差・分断が日常になってしまったその過程や歴史についてのご研究を重ねてこられ、シンポジウムでは労働者の分断の背景にあるもの、賃金の決め方についての問題点、そしてユニオンが今後果たすべき役割について、貴重な示唆に富んだお話をしていただきました。
塩見弁護士は、これまできょうとユニオンの裁判を多くご担当いただいていますが、307日にわたる職場占拠ストライキで闘ったiWAi争議を始めとして多くの画期的な判決を勝ち取ってこられています。それら裁判の背景や意義を詳細に、とても熱く語って下さいました。「困難があっても見捨てない闘い」の重要性、必要性についてのご発言は多くの方の心に響いたことと思います。
中岡さんは全労協事務局長として、この日は国会前での重要な行動があったにも関わらず駆けつけていただき、「労働生産性」というマジックワードによって公共サービスが破壊され、「多様な働き方」という言説によって労働者・市民が分断されつつある現今において、「団結はどこから作られるのか」「社会的行政的組織としてのユニオン」といった重要課題について語っていただきました。
このシンポジウムの内容は、この秋に刊行を予定している「きょうとユニオン30周年記念誌」に詳しく掲載する予定です。
レセプションにも多くの方にご参加していただきました。参加者の方々からの暖かく力強いメッセージにとても励まされました。30年を振り返るスライドショーは、これも増補して記念誌に掲載を予定しています。
シンポジウム・レセプションともに、本当に多くの方々にご参加いただき、心より御礼を申し上げます。準備や会場設営・撤収など、たくさん汗をかいて動いてくれた組合員の皆さん、ありがとうございました。
きょうとユニオンは30年の経験を踏まえ、よりよい労働社会の実現に向けて、これからも歩みを進めて行きます。ともにがんばりましょう!
〈きょうとユニオン副委員長 笠井弘子〉