国会で審議中の働き方改革関連法案をめぐり、ひょうご労働法律センター(神戸市中央区)やひょうごユニオン(同)などは11日、同法案の撤回を訴える街頭活動を神戸市内で行った。同法案について「過労死や長時間労働を増やす恐れがある」と通行人らに訴えた。
全国の組合やNPO法人などが1月、街頭活動の実行委員会を結成。4月下旬から5月中旬にかけ、各都道府県で順次行っている。
同法案は、罰則付きの残業上限規制や非正規い労働者の待遇改善を図る「同一労働同一賃金」のほか、高収入の一部専門職を労働時間規制から外す「高度プロフェッショナル制度(高プロ)」が盛り込まれている。
国会審議では、高プロについて、野党が「悪用されれば長時間労働を助長する」と反発。一方、政府は「仕事の進め方や時間帯を自ら決める働き方が求められている」と必要性を訴えている。
この日、街頭活動に参加した組合員らは、東遊園地などで「労働者のための法案ではない」「長時間労働反対」と声を上げた。夜にシュプレヒコールを上げながら、市内をデモ行進した。(2018年05月15日 Copyright (c) 神戸新聞)