2月3、4日に「ひょうご労働法律センター」主催で、無期転換のホットラインを開設しました。
相談件数は少なかったのですが、問題点は多いと感じましたので、参考までに相談内容を添付します。
神戸地区労の宇野議長の感想も以下に貼り付けます。〈神戸ワーカーズユニオン書記長 木村〉
2日間合計で7件の相談があり、数として多いとは言えないものの、テレビ報道がなかったことなどを考えると、反響は小さくなかったのではないかと思います。
また、企業としては労働側よりはるかに早く、「無期転換“阻止”対策」を進めており、法律上は問題がないように体裁を整えているようです。労働側がこれにどう対抗するのかが強く求められていると感じました。これは、企業側がそれなりの準備と対策を進めるなか、無期転換をめぐる問題に不安を抱え、また雇止めを通告されて「何とかならないか」ともがいている有期雇用労働者は少なくない、ということではないでしょうか。
2日目の4件目の相談者は、「正社員だけが対象の労働組合はアテにならない」とも述べていました。この指摘が実際の当該企業の労働組合の実態を示しているかどうかは分かりませんが、労働組合としての対応が企業の後手に回っているということは否めません。同時に、「アテにならない」と言いながら、労働組合が出て来るということは、自分一人ではどうにもできないなかで、「労働組合としてもっと頑張ってくれたらなんとかなるのでは」、「労働組合に何とかしてほしい」という思いの裏返しではないかとも感じます。
「3%賃上げ春闘」が喧伝されるなか、あまり大きくは取り上げられていませんが、労働組合にとって無期転換を巡る攻防は、2018年春闘の大きな課題ではないかと感じました。