メトロコマース支部非正規差別なくせ裁判第2回控訴審報告/東京東部労組

【東京東部労組メトロコマース支部 非正規差別なくせ裁判第2回控訴審報告】

東京メトロ駅売店の非正規労働者でつくる全国一般東京東部労組メトロコマース支部
が正社員との賃金差別をなくすために起こした裁判で控訴審の第2回口頭弁論が10月
16日、東京高裁で開かれ、約100人の支援者が駆けつけてくれました。
心より御礼申し上げます。

冷たい雨が降りしきる中、支部組合員と支援者らは午前8時30分から裁判所正門前で
アピール行動を開始。ビラをまきながら、「非正規労働者にも人間らしい生活ができ
る賃金を」などとマイクで訴えました。多くの友好労組・支援者から連帯の発言を受
けました。

同10時30分からの口頭弁論では、支援者で傍聴席が今回もあふれ、非正規差別をなく
す熱意に法廷が包まれました。

裁判後、組合は再び裁判所正門前で報告集会を持ちました。弁護団から今後の裁判闘
争のポイントを解説してもらった後、原告組合員4人からそれぞれ闘う決意を表明し
ました。9月に非正規労働者への格差是正を判決で獲得した郵政ユニオンの浅川さん
から連帯の発言を受けました。最後に全員で裁判所に向けたシュプレヒコールと団結
ガンバローで締めくくりました。

原告組合員のうち疋田組合員は現在3つの仕事を掛け持ちしてクタクタになりながら
闘っています。これも低賃金で貯金も年金も少なく、メトロコマースを定年になって
も退職金がまったく出ないからです。こうした非正規労働者の怒りと苦しみの声を裁
判所はきちんと聞くべきです。

次回の裁判は公開の法廷ではなく、原告・被告双方が出席して訴訟の進行に関して協
議する「進行協議期日」(11月28日)となります。今後、公開の法廷で口頭弁論が行
われる際には、みなさんの支援参加をあらためて呼び掛けますので、よろしくお願い
いたします。

東京東部労組 ワタミ過労死裁判が和解成立

ワタミグループの居酒屋「和民」で、当時26歳の正社員が過労自殺した会社側の責任について、ご遺族の両親がワタミや創業者の渡辺美樹(当時の社長で現在は参院議員)らに損害賠償を求めた訴訟は、12月8日に東京地裁で和解が成立しました。
 「ブラック企業」の象徴となったワタミに対し、ご両親が勇気をふるって立ち上がった訴訟であり、また、ご両親が組合員である東京東部労組が支援を行ってきました。
 和解では、被告側が業務に起因する自殺と認めて謝罪したうえで、未払い残業手当や損害賠償金を支払って、労働時間の正確な把握など再発防止策を取ることとなり、ご遺族側の意向に沿った内容となりました。
 東部労組・須田光照書記長は「従業員をひとりでも過労自殺に追い詰めると、会社の経営自体が成り立たないということが現実になった」と訴訟の意義を強調しています(朝日新聞)。詳しくは、ブログ「労働相談センター・スタッフ日記」記者会見の動画をご覧ください。(写真は上記ブログ「ワタミ過労死裁判勝利解決についての声明」より)