
事務局(よこはまシティユニオン)
〒220-0051
横浜市西区中央1-19-5 モルぺウス横浜205
神奈川労災職業病センター気付
TEL:045-575-1948

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ひとりでも、雇用形態に問わず加入できる地域に根差した労働組合が集まった組織、コミュニティユニオン全国ネットワーク。全国33都道府県で79団体が加盟しています。本コーナーでは、ひとつひとつのユニオンに話を聞き、個々のユニオンをどのような人が支えているのか、紹介します。
阿波ユニオン(徳島県)
| 組合結成年 | 2010年 |
| 組合員数 | 10人 |
| 電話番号 | 090-4781-4804 |

<2025年の西日本春闘討論集会。関西~九州まで、多くのユニオンが集まる>
インタビュー日:2025年11月21日
――はじめに、河村さんがユニオンに関わるようになったきっかけを教えてください。
(河村)
もともとは徳島郵便局の労働組合の書記として13年働いて、社会主義青年同盟の専従、総評県連のオルグをやりました。連合発足後は、農協労連の専従になって、農協職員の待遇を守る仕事をしていました。
長年、労働組合で仕事をしてきたので、退職後も労働者のためになることをしたいと思っていましたそのときに、ちょうど同じような考えの仲間がいて、3人で労働相談活動を始めることになったんです。
最初は、全港湾という港湾労働者の労働組合が使っていた事務所の一部を借りて、「港湾ユニオンセンター」としてスタートしました。
そのユニオンセンターの中に、阿波ユニオンが入っている格好です。
郵政ユニオンとも連携していて、活動への支援もありました。

<河村さん>
――印象に残っている争議はありますか?
(河村)
縫製業で働いていた中国人技能実習生の相談ですね。
徳島県の山奥の縫製工場で働いていた実習生3人がユニオンに相談してきました。
劣悪な寮で、残業代も出ないのに、夜中まで働かされていました。3人合わせて3年間で900万円を超える未払い賃金がありました。
ユニオンに加入した後は、本人たちは、雇い主に見つかると強制送還の恐れを感じるなど危険な状況だったので、帰国前の10日ほどは“匿う”ような状態でした。
ユニオンから未払い残業代を請求して、最終的には支払わせました。当時は、未払い賃金の時効が2年間だったので、全てを取り返すことはできなかったのですが……。
相談自体が帰国間際にきていたので、最終的に解決した時には、本人たちはもう中国へ帰国していました。
中国とスカイプで連絡を取り合っていたのですが、お金が払われたと分かった時は、とても喜んでいて、「日本ではひどい労働条件で嫌な思いをしたけど、最後は労働組合に助けてもらえた」と言ってくれました。
――立場の弱い労働者が、最後に頼れた場所が、ユニオンだったんですね。未払い残業代を取り返せて、本当に良かったです。

<ユニオンで交渉した中国人技能実習生と、河村さんのお連れ合い>
――これまでの組合活動で、印象に残っていることはありますか?
(河村)
ユニオンとは違いますが、私の活動の原点は、全逓(※注)です。
一番覚えているのは、1975年のスト権ストでしょうか。
公務員は、労働組合を作る団結権はあっても、ストライキ権は認められていません。公務員にストライキ権を求めてストライキをすると言う運動です。
フランスなど海外では、公務員にもストライキ権があります。特に郵便局は現業職なので、ストライキ権があって当然ではないかという意識がありました。
しかも、1947年までは、公務員にもストライキ権はあったんです。朝鮮戦争を経て、GHQが公務員からストライキ権を奪いました。そういう歴史を勉強することで、疑問が大きくなっていきました。
当時は、組合に入るのは当たり前の風潮があったので、組織率(職場の中で組合に加入している人の割合)は8~9割はあったと思います。
ですが、組合活動に消極的な人も加入するので、法律で禁止されているスト権ストとなると、難しい場面もありました。1975年に、24時間のストライキをしたときは、組合員が300人いましたが、80人くらいが脱落しました。
ストライキに参加した人は、書記長で減給3か月、組合員も軽い訓告など懲戒処分を受けましたが、懲戒免職になる人はいませんでした。それぐらいの処分は覚悟の上でストに参加していました。
組合に入るのは普通でしたが、組合活動を積極的にしている人は、昇進が難しくなります。
青年は出世をあまり考えていないし、正義感も強いです。若かったからできた運動かもしれません。
※注:全逓=全逓信労働組合。民営化される前の郵便局で働いていた人の労働組合。全国の郵便局の労働組合が加盟していた。
――最後に、好きな食べ物があれば教えてください。
(河村)
ぜんざいとか、和菓子が好きです。
そば米汁も。
そば汁は、徳島の郷土料理で、そば米を鶏肉や野菜と炊いてぐつぐつ煮たものです。子供のころからたくさん食べていましたが、最近は徳島でも食べられるお店が少なくなりました。

<ユニオンのお花見会>
――河村さん、お話いただきありがとうございました!
いろいろな労働運動を経験した人達が集まって、今のユニオン運動があるのだということが、よくわかりました。
徳島県の労働相談は、阿波ユニオン・港湾ユニオンセンターへ!