CUNN事務局通信(2025.11.12)
目次
闘い
1.最低賃金引上げの街頭宣伝活動(10/31関西ネット)
10月31日(金)、コミュニティ・ユニオン関西ネットワークは、「最低賃金改定周知!・更なる最賃の賃上げ!」を訴える、街頭情報宣伝活動を行いました。当日は16時から情宣で配布する「チラシ入りポケットティッシュ」の準備を行い、17時30分から、大阪の繁華街「天神橋筋商店街2丁目」の、南森町交差点付近で街頭アピールとティッシュ配布を行いました。この日は一時はかなりの大雨となる悪天候で、商店街アーケード街入り口付近の情宣となりました。道行く人たちは傘を持っているので手が塞がっている状態でしたが、準備した500個のチラシ入りティッシュは1時間程度でほぼ配布しました。街頭情宣をするには厳しい天候でしたが、それでも受け取ってくれる方々が多かったのは、やはり賃金への関心が強いということを感じた時間でした。
2.年次有給休暇と永年勤続休暇の格差是正(横浜市立みなと赤十字病院)
よこはまシティユニオンが、「パートタイマー職員」と正職員の格差、差別是正を勝ち取りました。正職員の年次有給休暇は年間24日で、パート労働者は労働基準法通り(年間20日)です。その理由は労働日数や労働時間が違うという説明。組合員の労働時間は1日1分短い(昼休みが1分長い)だけです。どう考えてもおかしいと改善を求めたところ、来年の1月から正職員と同様にするとの回答がありました。永年勤続休暇も、継続した勤務をした期間に対する褒賞だから理由で付与されないという説明。組合員はすでに無期転換していますから、対象とすることを求めたところ、正職員と同じ日数を付与するとの回答がありました。
団体交渉では病院側から労働協約を締結させてもらいたいという申し出がありました。上記休暇制度は日本赤十字社全体のものですが、それを改正することは一病院では難しいのでしょう。ユニオンの組合員のみに適用されることになります。
情報
1.明海大学の不当労働行為認定(11/10 東京高裁)
明海大学(埼玉県坂戸市、千葉県浦安市)が、教職員宛てに郵送した労働組合ニュースをメールボックスから抜き取るなどして回収した問題で、東京高裁は大学側の不当労働行為を認定する判決を言い渡した。明海大労組は大学側が就業時間・施設内での組合活動を禁止したもとで、2016年3月に学外から封書を教職員に郵送した。大学側は個別教員のメールボックスをマスターキーで開けて抜き取り、組合と執行委員を「厳重注意処分」とした。19年8月の東京都労委命令、22年12月の中労委命令、24年8月の東京地裁判決でも不当労働行為と認定されている。東京地裁判決は大学側の行為は「施設管理権を乱用したもの」であり、高裁も「組合弱体化を意図して行われたものと推認することが相当である」と指摘している。
2.米スターバックス労組ストへ(11/10 東京高裁)
11月5日、米コーヒーチェーン大手スターバックスのバリスタでつくる労働組合「スターバックス・ワーカーズ・ユナイテッド(SBWU)」が、13日から無期限のストライキに入ると発表。2021年の結成以来、同労組は、物価高騰に見合った賃上げ、人員増、不当労働行為の是正などを求めてきたが労働協約締結に至っていない。SBWUは、これまでに全米労働関係委員会に申し立てたスターバックスの不当労働行為の事例は1000件以上に上り、700件以上が未解決だとしている。
(文責 川本浩之)