目次
闘い
「不当な外国人差別、排除を許さない」(ユニオンみえ)
フィリピンのミンダナオ島出身のVさんとEさんの夫婦は、滋賀県の介護施設で働いてきた。施設の経営者が変わり、2人は労働条件を切り下げられた。新たな雇用契約で3ヶ月の試用期間を設定され、3ヶ月後に雇止めを言い渡された。ユニオンみえに加入して団交要求したところ、会社は本社のある大阪に来れば団体交渉に応じると回答。ユニオンみえが不当労働行為救済を労働委員会に申し立て、昨年11月に、合意退職、解決金を支払うことで円満解決に至った。2人は以前シャープで働いていて、その時にユニオンみえを知った。滋賀県に家を買っており、小学5年生の子どもを大学まで行かせたい、ヘルパーの資格を活かして、もっと勉強して介護の仕事を続けていきたいと語る。
「竹中工務店の団交拒否で不当労働行為救済命令」(東京都労委 原発関連労働者ユニオン)
福島第一原発で働いて放射線被ばくしたことが原因で白血病にり患した組合員の元請企業に対する団体交渉権が認められました。同ユニオンの声明を添付します(全国ネットには加盟していませんが、CUNN事務局長の川本が副委員長です)。明日、厚生労働省記者会で記者発表します。
情報
「時給=ビッグマック2.2個 米欧に賃上げ見劣り」(2/2日経から)
国際的な物価指標として知られる外食大手マクドナルドのビッグマック・ハンバーガーを基にした分析で、日本の賃金水準の低さがわかった。外食・小売りのグローバルチェーン22社の店舗従業員の時給を国・地域別に集計して、それで1時間働いて買える個数を比べてみた。日本のビッグマックは英米よりも半分近くやすいのだが、日本の時給の中央値1047円で買えるのは2.18個。オーストラリアなら3.9個、英国は2.6個、米国は2.5個となった。しかも日本は過去5年間で0.2個減っている。国際労働機関によると、日本の国内総生産に占める働き手の取り分を示す労働分配率は24年に54%と、19年から2ポイント低下している。要するに稼ぎの分配が企業に偏っているのだ。政府や日銀の目指す「賃金と物価の好循環」はなお遠い。
(文責 川本浩之)