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事務局(よこはまシティユニオン)
〒230-0062
神奈川県横浜市鶴見区豊岡町20−9
TEL:045-575-1948

2025.1.6

目次

1.闘い

外国人労働者の相談2件から(神戸ワーカーズユニオン)

機関誌「ワーカーズ」25年1月号で外国人労働者の相談が紹介されています。1つはベトナム人技能実習生の暴行・解雇相談。もう1つは「技術・人文知識・国際業務」ビザで働く東南アジアの女性労働者の相談。経過と制度上の問題点を指摘しつつ、必ずしもうまくいったわけではない理由などを、組合員のみなさんで共有していることはとても重要だと感じました。

 ベトナム人技能実習生の件では、「言葉の壁」を感じたとのことです。通訳ではなくて、LINEでやりとりをしていたのですが、その自動翻訳機能が正確性に欠けていることもあり、信頼関係をうまく築けなかったとのこと。東南アジアの女性労働者は、「リサーチの仕事」と言われて来日したのに、「リサーチ業務は名目で、実際は家政婦」だと社長に言われました。しかも「熱を出しても休めない」、「昼ご飯も食べずに1日14時間も働かされて」いるのです。名ばかり「技術・人文知識・国際業務」が各地でまかり通っています。彼女は母国に仕送りを続ける事情があり、転職も容易ではないので退職を選択せず、ユニオンは、「労働時間を記録して退職時に請求すること」をアドバイスすることしかできませんでした。
 基本的人権を守るために、「人を思いやる」「相手の立場で考えること」を心がけて、相談者からのSOSがあれば、ともに立ち向かえるように知識を身につけていきたい、とCUNN運営委員でもある木村さんは結んでいます。

横浜市立みなと赤十字病院の一時金アップは組織の力(よこはまシティユニオン)

先日報告した、横浜市立みなと赤十字病院のパート労働者の10年超ぶり一時金アップの後日談です。ユニオンの石川組合員が、「労働組合の要求で一時金が上ったと病院が掲示している」との連絡がありました。不思議に思ったので写真で送ってもらったところ、病院の掲示板ではなくて、日赤労組横浜支部の掲示板に貼られたチラシでした。それによると、12月2日の団体交渉で病院側は、「年末一時金2.075ヶ月、パート一時金は従来のまま」だったそうです(ユニオンの団交は11/29)。そこで組合員にアンケート実施・再交渉した結果、年末一時金は2.175ヶ月、パート年末一時金が従来の6万円から1万円アップ」となり、妥結に至りました。「団体交渉参加者も増えてきております」「さらなる組織強化に向けて引き続き組合加入促進のご協力をお願いします」と結んでいます。ちなみに組合加入書は、チラシに記されたQRコードで入手できるようになっています。

 なお、石川組合員は、「個人的には、あと3万円どうにか出来なかったのかな?という思いです。」と書いています。ユニオンもさらなる組織拡大も含めて、今年も頑張る決意です。

(文責 川本浩之)
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