粟野興産(株)からのスラップ訴訟 東京高裁でも組合側が勝利/プレ カリアートユニオン

粟野興産(株)からのプレカリアートユニオンに対するスラップ訴訟 再びの完全勝利判決! 

5月17日・東京高裁で  組合員の不当解雇問題などで労使紛争中の粟野興産株式会社(宮崎忠利代表取締役 /栃木県鹿沼市)から、プレカリアートユニオンと当該組合員が、2018年7月に スラップ訴訟(恫喝・嫌がらせ目的の訴訟)を起こされていた件で、2021年5月 12日には、東京地方裁判所で、「原告の請求をいずれも棄却する。訴訟費用は原告 の負担とする。」という完全勝利判決が出されました。

粟野興産(株)が控訴していましたが、このほど2022年5月17日、東京高等 裁判所で、再び、「本件控訴をいずれも棄却する。控訴費用は控訴人の負担とす る。」というプレカリアートユニオン側の完全勝利判決が出されました。

粟野興産(株)は、プレカリアートユニオンが、街宣活動をしたことや会社の関係 先に組合員の労働問題の解決を要請する文書を送付したことについて、1000万円 もの多額の損害賠償を請求して東京地裁に提訴し、会社の請求を全て棄却する地裁の 判決が不服だとして控訴していましたが、東京高裁でも棄却されました。

東京高裁の判決では、粟野興産(株)が、プレカリアートユニオンに対して、労働 組合法2条所定の「労働組合」に該当しないと言いがかりをつけていたことについても、法適合組合であることが明らかとし、粟野興産(株)の主張を全て退けています。一方、街宣活動のなかで、組合員が発言した内容については、真実相当性が認められる、としました。

粟野興産(株)は、違法にプレカリアートユニオンとの団体交渉を拒否しており、 この不当労働行為(団体交渉拒否)については、不当労働行為救済申し立てをしてい た東京都労働委員会にて、2021年3月に、団体交渉応諾を命じる命令が出されています。

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